「スマホの通信量が高い・・・もっと安くならないだろうか」
「毎月ギガが足りなくなる」
こんな悩みを抱えていませんか?
スマホをより安く便利に使うなら、格安SIMがおすすめです。
この記事では、格安SIM使用歴5年の私が、とくに知っておいて欲しいメリットとデメリットをご紹介します。
目次
格安SIMのメリット
そもそも格安SIMはなぜ安いのでしょうか?
それは、docomoやauといったキャリアの回線を「間借り」しているからです。
キャリア回線を間借りすることで得られるメリットとして、とくに大きいのは次の3点です。
スマホの通信料が安くなる
「格安」と言うだけあって、キャリアよりも月額利用料は安くなります。
プランによっては、キャリア契約だと月額1万円前後のスマホ料金を支払っている人も多いのではないでしょうか?
格安SIMなら月額1,000円台からプランを選べますので、スマホにかかる料金を抑えたい人におすすめです。
スマホの通信料はいわゆる固定費ですので、毎月お金がかかり続けます。
たとえば、毎月のスマホ代が8,000円から2,000円になったとしたら、1ヶ月で6,000円浮くことになります。
さらに長い目で見ると、1年で72,000円、5年で36万円が浮く計算になります。
同じようにスマホを使っていて、5年で30万円以上も貯金できるなら断然おトクですね!
2年縛りがない
docomo、au、Softbankといった大手キャリアには「2年縛り」と呼ばれる制約があります。
スマホの回線契約が2年契約になっていて、2年ごとに更新する仕組みになっているのです。
2年間の途中で解約しようとすると、違約金がかかるという取り決めになっています。
ただ、2019年10月に法律が改正され、SoftBankは違約金を廃止しました。
docomo、auも違約金を1,000円とするなど、これまでよりもかなり減額しています。
ただ、2年契約という点は変わっていませんので、途中で解約する場合はショップに出向かないといけません。
ショップに行くと、待たされたり必要な書類が多かったりして、面倒なんですよね。
その点、格安SIMは「契約したからには、○年間続けてください」という縛りがありません。
これは気持ちの面でもストレスがなくなり、気軽に利用できるというメリットを感じられる点です。
ネットで手続きが完結する
格安SIMを提供している会社の中には、実店舗を持たない会社も見られます。
YahooモバイルやUQモバイルのように、イオンやデパート内にショップを出しているところもありますが、無店舗という会社も少なくありません。
そのため、契約するとき、契約内容を変更したいとき、解約したいとき、すべての手続きはオンラインで完結するのです。
わざわざショップに出向く必要もなければ、書類を何枚も書いたり長々と説明を聞いたりする必要もありません。
契約するとSIMカードが郵送されてきますので、あとはスマホに指し込んで設定するだけです。
時間がない人や、ショップで番号カードを持って待たされるのが嫌だという人には嬉しい仕組みですね。
格安SIMのデメリット
いろいろなメリットがある格安SIMですが、デメリットもあります。
格安SIMに切り替えるべきかどうか迷っている人は、これから挙げるデメリットが「許せるかどうか」で判断するといいと思います。
ときどき「格安SIMのほうが安いから断然おすすめ」と言う人もいるのですが、スマホの使い方は人それぞれですので、人によってはキャリアで使い続けたほうがいい場合もあります。
私が格安SIMを使い続けてきて、とくに重要と感じているデメリットは次の5点です。
通信速度がキャリアよりも遅め
格安SIMはキャリア回線を「間借り」していますので、条件としてはキャリアよりも不利な状態で利用することになります。
混み合っている時間帯や場所では、キャリア契約者を優先し、格安SIMは後回しになりがちなのです。
とくにランチタイムや夜間の時間帯など、多くの人がスマホを使うタイミングで通信が遅くなりやすい傾向があります。
そのため、昼時や夜間にスマホで動画をたくさん観たい人や、回線が遅いのがどうしても許せない人は、格安SIMに切り替えるのは慎重に考えたほうがいいでしょう。
自宅や勤務先のWi-Fiが利用できるなど、昼・夜の時間帯に回線が遅くても支障がなければ、格安SIMでもほぼ問題ありません。
音声通話が多い人は料金が安くならないことも
格安SIMは、どちらかと言うとデータ通信を重視したプランになっていることが多いです。
Webサイトを見たり、スマホで通信が必要なゲームをしたり、動画を観たり、といった使い方ですね。
一方、音声通話(電話)はあまりおトクになっていないことがほとんどです。
話し放題のようなプランも用意されていますが、これを契約するならキャリアとたいして料金が変わらないこともあります。
つまり、電話かける機会が多い人は、キャリアのほうがおトクなこともあるのです。
逆に、ふだんLINE音声通話で済ませているという人なら、格安SIMのほうがおトクになります。
LINEのID検索は使えない
これはけっこう重要なことなので、忘れずにおいてほしいです。
LINEのID検索は、年齢確認をしないと使えないようになっています。
このとき年齢確認に使うのが、キャリアで契約したときの契約内容なのです。
格安SIMを使う場合、キャリアの契約内容にあたる情報が「ない」状態なのです。
つまり、格安SIMでLINEのID検索を使うことはできません。
QRコードやふるふるは普通に使えますので、ID交換そのものができないわけではありません。
LINE上でID検索をして知り合いを探す、ということができないのです。
ID検索の機能が使えないとものすごく困る!という人は、キャリア一択になります(LINEモバイルを除く→後述します)。
反対に、QRコードやふるふるが使えれば特に問題ないようなら、格安SIMに変えても不便さは感じないでしょう。
SIMフリー端末やSIMロック解除などの準備が必要
SIMフリー・SIMロック解除と聞いて「???」だった人は、格安SIMに変える前にちょっとだけ知識を得ておく必要があるかもしれません。
日本国内で売られているスマホは、キャリア各社が「うちの回線でないと使えないようにする」という処理をしています。
そのため、たとえばdocomoで契約したスマホにいきなり格安SIMを挿しても通信できないようになっています。
これを「SIMロック」と言います。
キャリアのショップで購入したスマホで格安SIMを使うには、このSIMロックを解除してもらう必要があります。
SIMロックを解除するには、いま使っているスマホを店頭に持って行かないといけません。
格安SIMによっては、docomo回線やau回線を使えるものもありますので、もともとdocomoやauを使っていた人はそのまま格安SIMを利用できる場合もあります。
格安SIMを利用するもう1つの方法として、SIMフリー端末を使うという手段があります。
SIMフリーとは、スマホ本体のメーカーが直接販売する端末のことです。
たとえば、iPhoneであればAppleストアで購入した端末はすべてSIMフリーです。
SIMフリーであれば、どの格安SIMでも使うことができます。
ただし、端末(スマホ本体)を別に購入しなくてはならないので、スマホ本体を分割払いで買う場合は月々の支払い額+格安SIMの月額利用料が毎月のスマホ料金となります。
こうした管理を自分でやるのが面倒だと感じる人は、キャリアのままのほうがいいでしょう。
反対に、好きな機種を自由に使えて、買い換えるタイミングも自由という点にメリットを感じる人は、SIMフリー+格安SIMという組み合わせのほうが気が楽だと感じるはずです。
実店舗がない場合もある
今まで、スマホの調子が悪いときや、契約内容で分からないことがあったとき、どうしていましたか?
「即、ショップへ行って聞いてみる」という行動を取っていた人は、格安SIMは不便に感じるかもしれません。
なぜなら、格安SIMの多くが実店舗を持たず、実店舗があったとしても限られた数しか出店していないケースが多いからです。
基本的に、アフターケアはキャリアよりも手薄です。
格安SIMは安く利用できる代わりに、自分である程度まで調べて対処できる人でないと困ってしまう可能性があります。
何か困ったことがあったとき、分からないことが出てきたとき、ネットで検索して調べる習慣がある人であれば、何の問題もないでしょう。
一方で、困ったことが出てきたら「とにかくショップの店員さんから教えてもらいたい」という人は、キャリアのままのほうがいいかもしれません。
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