仕事や勉強を始めるとき,最初に計画を立ててから実行することで,進捗度合いが把握できるようになります。しかし,計画をうまく立てられなかったり,せっかく計画を立てても全くその通りにいかなかった,といった経験はありませんか?計画がうまく立てられないのは,なぜなのでしょうか。その原因を探っていきます。
ゴールが見えていない
計画を立てるとき,「まず何をやるか」「その次に何をやるか」といった考え方をしがちです。しかし,肝心なのは「最終的にどうなりたいのか」です。ゴールが不明確なまま進めようとすると,目の前のやり方や手順にこだわってしまい,どこかでつまずくと前に進めなくなってしまうことがあるのです。
たとえば資格取得のための勉強を始めるとして,「○月までに予想問題で○割正解する」といった具体的な目標があれば,まず過去問に目を通しておこうと考えるはずです。しかし,漠然と「資格が取れたらいいな」と考えて始めた場合,参考書を最初から順に読み進め,分からないことがあるとそこで止まってしまいがちです。
まずゴールをはっきりさせ,そこから逆算していつ何をやっておくべきなのかを見極めるようにしましょう。
やるべきことが整理できていない
達成したい目標が大きければ大きいほど,やるべきことが次から次へと出てくるものです。「全部やらないと!」と思ってしまうと,どれも中途半端になってしまい,結局終わらないといったことになりやすいと言えます。
よく「優先順位を付ける」という言い方をすることがありますが,何を優先してやるか決めるということは,反対に「何をやらずに放置するか」を決めることでもあるのです。試験勉強で言えば,配点が低い分野や過去にあまり出題例がない分野は思い切って捨て,重要度の高い分野から着手したほうが,結果的に短期間で成果をあげやすくなります。
また,やるべきことを整理するには,簡単でいいので紙に書き出すことをオススメします。頭の中で考えていることは流動的で,知らず知らずのうちに次々と移り変わっていってしまいます。やるべきことをメモに書き出すことで,漠然と考えていたことが形になり,イメージが湧きやすくなるのです。
完璧な計画を立てようとしている
ありがちな失敗として,計画段階で凝りすぎてしまい,事細かに計画を立ててしまうということが挙げられます。「細かく計画を立てたほうがいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが,いくら綿密な計画を立てても,実際に始めてみると思いも寄らないことでうまくいかなかったり,計画時には想定していなかった事態に見舞われたりするものです。ガチガチに計画を作ってしまうと,後から軌道修正するのが難しくなりやすいのです。
計画段階では,後から修正することも考慮して余裕をもったプランを立てるようにしましょう。始めてみたら計画よりも順調に進むようなら,前倒しで進めればいいのです。「計画は変更するもの」という前提で取り組み,計画に縛られてしまわないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?計画を立てて実行するのは基本的なことのように感じるかもしれませんが,案外コツをつかむまでが大変だったりするものです。効果的な計画を立てて,しっかりと目標を達成できるようにしたいですね。
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