スマートフォンが爆発的に普及し,もはや生活する上でのインフラの一部となりつつあります。あらゆる情報のやりとりや閲覧を,スマホ1台でこなしている人も多いことでしょう。しかし,スマホは便利な反面,「その使い方はマナー違反でしょ!」と腹が立ってしまう場面もあるはずです。スマホユーザーでもイラッとしてしまうマナー違反を挙げてみます。
目次
危険度レベル1 混雑した電車内でスマホに夢中
通勤通学ラッシュアワーなどギュウギュウ詰めの電車内で,どうにかスマホをいじるためのスペースを確保しようと必死な人を見かけることがあります。細かな字を目で追っていたり,ゲームに夢中だったりすると,周囲の状況が見えなくなってしまうこともあるでしょう。
人間の脳は同時にたくさんの処理をするのが苦手なため,スマホに夢中になりすぎたために隣や後ろの人にぶつかっても気づかなかったり,座っている人に荷物や傘が当たっていても気にしていなかったりといったことが起きやすくなります。被害に遭っている人からすると,「スマホしか見ていないんだな」「なんて自分勝手な奴だろう」と映るため,よけいに腹が立ってしまうこともあるでしょう。混雑した電車内では,マナーに気をつけて使うようにしましょう。
危険度レベル2 スマホを操作しながら食事
食事中に片手はスマホ,という,いわゆる「スマホ飯」です。ひとりで食事をするときぐらい,スマホを操作していてもいいのでは?と思うかもしれません。しかし,基本的に食事をしながら何か別のことをする,という行為自体を嫌がる人はけっこう多いのです。行儀が悪い,というわけです。
食事の仕方は,意外と周囲の人に見られています。特に飲食店で食事をするときなどは,マナーの悪い人を見かけると「ああはなりたくないな」「みっともない」といった冷たい目で見られていることもあるかもしれません。また,スマホの本体は実はかなり不衛生です。手に触れる機会が多い上に,1日に何度も洗ったりするようなものでもありませんので,汚れが付いたり雑菌が繁殖したりしやすいのです。そういったものを触った手で食事をすれば,汚れや雑菌が口から入ってしまうことも大いにあり得るわけです。食事のときは,スマホはしまっておいたほうがいいでしょう。
危険度レベル3 会話中でも視線はスマホ
人と話しているのにスマホをいじり続けている,というのは明らかに相手に対して失礼ですが,意外とありがちなのが,テーブルにスマホを置いたまま話していて,通知が来るたびに視線がスマホのほうへ行ってします,という場面です。
会話の相手は,想像以上にあなたのことをよく観察しています。視線の動きや表情も会話の一部ですので,スマホの画面が光るたびに視線がそっちへ行っていることは,確実に気づいているでしょう。相手は「話をちゃんと聞いていないようだ」「会話がつまらないのだろうか」などと感じている可能性が高いでしょう。そして,あなたとどんな話をしたかよりも,「話ながらスマホばかり気にしていた人」として相手の記憶に残ってしまうかもしれません。よほど重要な連絡を待っているときなどは,ひと言断った上でスマホを気にしてしまうこともあるかもしれませんが,ちょっとした通知程度なら後で確認すればいいはずです。まずは目の前にいる相手とのコミュニケーションを優先し,スマホは後回しにするべきでしょう。
危険度レベル4 歩きスマホ
歩きながらスマホを操作していると,どうしても視線がぶれてしまうため,さらに集中してスマホの画面を見ようとします。前をよく見ずに歩いているのと全く同じことですので,人や物にぶつかったり,車や自転車が来ているのに気づかず最悪の場合は事故になってしまう,といったことも考えられます。
ときどき,イヤホンで大音量の音楽を聴きながら,視線はスマホの画面という状態で道を歩いている人を見かけることがありますが,非常に危険です。目や耳から入ってくる情報は,危険を察知する際にフル活用されますので,それらがどちらも使えないとなると,事故になるまで危険を察知できないかもしれないのです。また,スマホの画面に集中していると,たいていの人はまっすぐ歩くことができません。自分ではまっすぐ歩いているつもりでも,知らないうちに少しずつ曲がって歩いてしまうのです。駅のホームで歩きスマホをしないよう呼びかけているのは,ホームの端を歩きながらスマホを見ていて,誤って線路へ転落してしまった,といった事故が実際に起きているからなのです。歩きスマホは絶対にやめましょう。
危険度レベル5 車を運転中のスマホ操作
これはもってのほかですが,車を運転しながらスマホを操作していたことで交通事故を起こしてしまった,といった悲惨なニュースを耳にすることがあります。運転中のスマホ操作は,そもそも法律違反です。絶対にやってはいけません。
最近では,スマホアプリをナビ代わりに使う人が増えてきました。当然,助手席の同乗者に操作してもらったり,ドライバー1人の場合は停車中に操作することが大前提なのですが,ほんのちょっと操作するだけなら…,とつい走行中にスマホを触ってしまうことがあるようです。ちなみに,動いている車はわずか数秒間目を離しただけでも,数十メートル走行しますので,運転操作を誤る可能性は非常に高いと言えるでしょう。これでは,まさに走る凶器です。
繰り返しになりますが,運転中のスマホ操作は違法です。少しぐらいなら問題ない場合もあるのではなく,完全に違法です。悲惨な交通事故を起こす前に,走行中は絶対にスマホを操作しない,と決めておき,必ず守るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?案外,ついやってしまいそうなことが多かったのではないでしょうか。しかし,スマホの使い方1つで周囲を不快にさせてしまったり,ひどい場合は人の命にかかわる危険な行為に及んでしまうこともあるのです。心がけ1つで防げることなので,ぜひ気をつけておきたいものです。