決してお金持ちじゃないけれど,せめて持ち物や振る舞いだけでもリッチな感じにしたい!と思ったことはありませんか?そのような背伸びをした行動は,実は周囲から「あの人,貧乏くさい」と思われている原因になっているかもしれません。リッチに見せようとすることで,かえって貧乏くさいと思われがちな行動パターンを挙げてみます。
ブランドものにこだわる
ブランド品=お金持ちが持つもの,という考え方は,お金持ちとふだん接していない人が陥りがちな勘違いです。日本でよく知られているブランドの多くが,いわゆる大量生産品です。つまり,ある程度お金を出しさえすれば誰でも手に入れることができる商品です。
本当のお金持ちは,お金さえ出せば手に入るようなものにあまり価値を感じていません。それよりも,一生のうちで一度経験できたら幸せと思えるような体験や,人とのつながりに真の価値を感じる人が多いのです。ブランド品で身の回りを固めたらセレブっぽいかも,という考え方自体が,とても貧乏くさく見えてしまうのです。
ものの価値を値段で判断する
たとえば,高級なレストランで食事をしたとき,「この食事は高いのだから美味しいにちがいない」と考える人は,もしかしたら貧乏くさいと思われているかもしれません。同じように,レストランの「格」やミシュランの星いくつか,を基準に良し悪しを判断している人も,決してお金持ちには見えません。
お金持ちは,そもそもお金をたくさん出すかどうかでものの価値を判断しないので,高いレストランでも美味しくない場合もあると知っていますし,レストランの「格」や星いくつか,といったことよりも,自分の味覚や好み,感性を大切にするのです。
モノに分不相応な投資をする
最新のスマホや超ハイスペックなPCといったモノに投資をするのは,仕事などで必要であれば非常に良いことでしょう。しかし,単に「人よりも良いものを持ちたい」という見栄でモノに投資しているとしたら,むしろカッコ悪いと思われてしまうでしょう。特に,身なりや持ち物がどう見ても良いものではないのに,ガジェットだけが豪華だと,収入に見合わない投資をしていることがすぐに分かってしまいます。
お金持ちほど,最新型かどうか,ハイスペックかどうか,といったことよりも,自分が気に入って長く使えるかどうかを基準にモノを選んでいるものです。人よりも良いものを持ちたいのではなく,自分が気に入るかどうかを重視しているところが,最大の違いと言えるでしょう。
大きな車や高級車に憧れる
中古でもいいから大きな車に乗りたいと考えたり,無理なローンを組んで高級車を買ったりするのは,非常に貧乏くさいです。自分を大きく見せたいとか,実際以上に良く見せたいという見栄は,自信のなさの表れと言えるでしょう。しかも,自信のなさの表れだということを理解して見抜いている人は,特に女性に多いので注意が必要です。
お金持ちは,もちろん車体の大きさやステータスで車を選んだりしません。有名人やメジャーリーガーが割と庶民的な車に乗っていたりするのは,自分を大きく見せようとしなくても,自分に自信があるからなのです。自分を表現する場は,車の大きさや派手さではなく,人間としての器や温かさといった,もっと別のところにしたいものです。
特別扱いに弱い
VIP待遇や「ゴールドカード会員様限定」といった特別待遇に弱く,すぐに「じゃあ買ってみようかな」と気持ちが動いてしまうのは,とても貧乏くさいです。そういった宣伝文句やキャッチコピーは,「特別扱いされたい」「人とは違うと思われたい」といった心理を利用していますので,そこにまんまと引っかかってしまっているわけです。
仕事できちんと結果を出し,手応えを感じている人は,人とは違った特別扱いをして欲しいなどとは考えません。むしろ,自分の力で人よりも優れた仕事ができる自信があるので,意味もなく人から特別扱いを受けたいとは思わないのです。
まとめ
いかがでしたか?実際以上にお金があるように見せたい心理は,実は劣等感の裏返しだったりします。無理をしてお金持ちぶっても,周囲の人は「ああ無理をしているんだな」とすぐに見抜いてしまうものです。貧乏くさいなどと思われないためにも,無理をしてお金持ちぶろうとせず,自分が好きなものや本心から良いと思えるものにお金を使いたいものですね。