付き合いやすい人・付き合いにくい人、というのは、人間関係の永遠のテーマと言ってもいいほど、多くの人が頭を悩ませる問題です。ちょっとぐらい失礼なことを言っても許されるキャラの人もいれば、気をつけて喋っているのに人が寄ってこないように感じる人もいるのは不思議なものです。ここでは「この人、付き合いにくい」と思われないために気をつけておきたいポイントを5つ挙げてみます。
何でもまず否定から入る
相手の言ったことの対して、「いや、でもそれは…」「そうは思わないけど」といった、否定の言葉をつい返すのが癖になっていませんか。多くの人は、自分を受け入れてくれる人のことが好きですし、付き合いやすいと感じるものです。自分がどう思うのかを伝える優先度を下げ、相手がどう考えているのかについて興味を持つようにしましょう。案外、自分では考えてもみなかった新しい発見があるかもしれません。
否定から入ってしまう人は、実は真面目で嘘がつけないタイプなのかもしれません。自分は違うと思っていれば、そのことを正直に相手に伝えないと悪いような気がするのです。しかし、付き合いが長くなってくれば、自然と相手と自分との考え方の違いは分かってきますので、わざわざ言葉で伝えなくてもいいこともあるものです。考え方が違うと感じても、その溝は時間が解決するだろう、とゆったり構えて、その場で相手を否定してしまわないように注意しましょう。
自分が優位に立とうとする
知識欲が旺盛で、新しい情報に敏感な人ほど、相手よりも多くのことを知っていると伝えようとする傾向があります。もし相手が、親切で教えてあげたいと思っていたことや、驚きや感動を共有したくてあなたに話したとします。あなたが「それは知ってるけど、さらにこんなこともあるって知ってた?」と、相手の知識を上回る情報を引っ張り出してきたとしたら、相手はどんな気分になるでしょうか。「もうこの人に教えてあげるのはやめよう」と思うかもしれません。
たとえ自分が知っていることでも、知っている事実を相手に全て伝える必要はありません。知っていながら知らないふりをするのが後ろめたければ、「そう言えば聞いたことはあるかもしれない」程度にとどめて、相手の話を聞くことに集中したほうが、きっと会話が弾んで楽しい時間を過ごせるはずです。
自分の話ばかりする
自分の話を聞いてほしいというのは、とても自然な感情です。話を聞いてほしいと思うのは、自分のことをもっと知ってほしいという思いと表裏一体ですから、少なくとも相手が嫌いではないことの表れでもあります。
ただ、自分のことを話しすぎると、一方的に話す人という印象を与えやすくなります。自分が話していることが、会話をより盛り上げたり、話の幅を広げたりする方向に働くかどうか、気をつけながら話すことが大切です。また、つい自分のことばかり話してしまったときには、「ごめん、つい自分の話ばかりしちゃった」と付け加えるだけでも、相手の感情はずいぶん違ってくるものです。相手のことをきちんと思いやっていることを伝える努力を怠らないようにしましょう。
遠慮しすぎている/遠慮がなさすぎる
人付き合いには適度な遠慮が欠かせません。親しき仲にも礼儀ありと言うように、どんなに親しい人であっても聞かれたくないこと、触れられたくないことはあるものです。遠慮がなさすぎる言動は、デリカシーがない人という印象を与えてしまいます。
反対に、遠慮しすぎて全く本音を言わない人に対しては、何を考えているのか分からないという警戒心を抱くことがあります。適度に本音を伝えつつも、最終的には相手との関係を大切にしたいと思っていることが伝えていくことが重要です。
言ってはいけないことを言ってしまう
いわゆる「空気が読めない人」は、その場で言うべきでないことや、言ってはいけないことを平気で口にしてしまう傾向があります。相手の身体や健康に関すること、家族や親族のこと、職業や収入に関することなど、デリケートな話題については、触れられたくない領域が誰にでもあることを常に意識しましょう。また、その場の雰囲気や会話の流れをできるだけ客観的に見るように努め、自分が何を言いたいかだけでなく、何を言うべきではないかについても注意しておくようにしましょう。
言ってはいけないことをズケズケと言う人に対して、多くの人は嫌悪感を持つものです。特に、言ってはいけないことを言ってしまったという自覚がない人に対して、周囲で聞いている人はストレスを感じることが多いのです。つい余計なことを言ってしまう人は、口に出す前に、それは言っていいことなのかどうか、今言うべきことなのかどうか、ひと呼吸置いて考えてから話すようにするといいでしょう。
まとめ
人間関係というのは一筋縄にはいかないものです。同じことを言っても、「思ったことを言ってくれて率直でいい人」と思われることもあれば、「無縁慮にものを言って失礼な人」と思われてしまうこともあります。よほど親しく心を許せる相手でもない限り、気持ちのどこかに緊張感をもって接することは大切です。付き合いにくい人と思われてしまうのは損なことですから、できるだけ円滑な人間関係が築けるように、自分の弱点については日々直していくように心がけてみましょう。
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