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珪藻土マットのアスベスト問題とは?
お風呂上がりにバスマットとして使われている珪藻土。
この珪藻土マットのうち、一部の商品からアスベストが検出されたとの報道が大きな波紋を呼んでいます。
アスベストは有害物質として使用・販売が禁止されていますので、検出されたこと自体が重大な問題です。
それに加えて、該当する製品がすでに240万点以上も出荷されているとのこと。
これほど大量に出回った製品からアスベストが検出されたことは過去に例がありません。
そのため、珪藻土マットからアスベストが検出されたことが大きな問題となっているのです。
どの店で売られていた珪藻土マット?
まず非常に重要なこととして、珪藻土そのものにアスベストが含まれているわけではありません。
珪藻土を使ったすべての製品にアスベストが入っているわけではないのです。
つまり、アスベストはバスマットの製造過程で人為的に使われたことになります。
アスベストが検出された製品を販売したことが判明しているのは以下の3社です。
- 株式会社ニトリホールディングス
- 株式会社カインズ
- 株式会社堀木工所
堀木工所の珪藻土使用製品は、大阪府貝塚市ふるさと納税の返礼品としても流通したとのこと。
上記のお店で珪藻土製品を購入した人、ふるさと納税返礼品に思い当たるフシのある人は注意が必要です。
そもそもアスベストとは?
アスベストは石綿とも呼ばれ、目に見えないほど細い繊維から成る材質です。
非常に細かいため、飛散すると大気中に漂います。
また、禁止される以前は建材に使われていたことからも分かるとおり、頑丈で分解されにくい特徴があります。
とても細かく、しかも丈夫なわけですから、人が吸いこんで肺の奥深くに達してしまうと長年にわたって肺を傷つけ続けることになります。
これが肺がんをはじめとする健康被害の原因ではないかと考えられています。
アスベストが検出された珪藻土が自宅にある場合の対処法
前に挙げたお店でアスベストを購入した記憶がある人は、自宅にある珪藻土マットをどう扱ったらいいのでしょうか。
有害物質を含んでいるので、ふつうにゴミに出すわけにもいきません。
アスベストが検出された珪藻土マットが自宅にある場合の対処法について確認しておきましょう。
紙やすりで削らない・使用をやめて密閉する
珪藻土マットを使っている人なら知っていると思いますが、珪藻土マットは使っているうちに少しずつ吸水力が落ちていきます。
あまり水を吸わなくなってきたら、表面を紙やすりで削ると吸水力が復活すると説明されています。
そのため、珪藻土マットには紙やすりもセットで付いている場合があります。
前に述べた通り、アスベストは飛散して大気中に漂うことで人が吸い込み、肺を痛めつけていきます。
アスベストが検出された珪藻土バスマットは決して削らないでください。
逆を言えば、「削る」「割る」といったことをしない限り、家の中にあるだけで危険というものではありません。
ニトリでは、珪藻土マットをビニール袋に入れてテープでしっかりと封をしてほしいと呼びかけています。
その上で、店舗へ持っていくか、回収方法が告知されるまで保管を、とのことです。
珪藻土マットを捨てるにはどうすればいい?
アスベストが検出された珪藻土マットについては、ふつうのゴミとして廃棄することができません。
くれぐれも、無造作にゴミ捨て場へ出してしまうことのないようにしてください。
販売した会社が回収する手筈を整えるまで、密閉して自宅で保管するようにしましょう。
しばらくは他のお店でも珪藻土マットは心配で買えない、と思う人も多いはずです。
様子を見るためにも、たしかな情報が入るまでは別の素材のバスマットで代用するほうが安心でしょう。