「もっと上手に人と話せるようになりたい」
「会話が弾んで楽しい人だと思われたい」
そんなふうに思ったことはありませんか?
世の中にはもともと話すのが得意な人もいますが、たとえ話すのが苦手な人でもコツをつかめば会話は上達します。
この記事を読み終えて、人と話すことがあったら「すぐに」試してみてください。
コツ➀:話を「よく聞こうとしている」ことを態度で示す
話し方のコツなのに「話を聞く」ことから入るの?と思ったかもしれませんが、実は会話が上手になる一番のコツは相手の話をよく聞くことなのです。
会話が苦手な人ほど「自分がどう話したらいいか」に気を取られてしまい、相手の話を(聞いていたとしても)聞いていないように見えてしまいがちです。
誰でも、自分の話を熱心に聞いてくれる人と話したいと思うものです。
態度で示すとは、具体的には次のことを指しています。
・相手と視線を合わせて聞く
・うなずきながら聞く
・相づちを打つ
・楽しさを表情に出す
そこまでするか!と思いましたか?
会話が上手な人のことをよく観察してみてください。
これらのことを実践している人もいることに気づくはずです。
コツ②:相手が何を伝えようとしているのかをとらえる
話を聞いていることを態度を示していても、実はよく聞いていないと思われてしまうとかえって逆効果です。
「聞いているようで全然聞いていない」「いい加減な人」と思われてしまいます。
会話を楽しいものにするには、相手が言いたいこと・伝えたいことの要点をよく考えながら聞きましょう。
たとえば、「ゆうべ、背中にセミがとまったまま気づかず帰宅して、部屋でセミが鳴いてびっくりしてしまった」という話を相手がしているとします。
話していてつまらないと思われやすい人は「ふーん、そうなんだ」「それは大変だったね」などと「出来事」そのものについてコメントしがちです。
でも、ここで相手が伝えたいのは「セミを部屋に入れてしまったこと」ではなくて、「そのときどんなに驚いたか」を知ってもらいたいわけです。
「そんなの、気づかなかったらめちゃくちゃ怖かったでしょう?」など、相手の気持ちや感じ方を代弁したほうが、その後の会話が弾むでしょう。
このように、相手が伝えようとしていることの「核」の部分をとらえることが大切です。
コツ③:10投げられたら6で返す
ここまで読んできて、勘のいい人は気づいたはずですが、会話を弾ませるには「相手に話してもらえる」ような工夫をするほうがいいのです。
会話がギクシャクしやすい人は、自分が話そうとするあまり、相手から10を投げられたら10とか20で返そうとする傾向があります。
すると、相手は言いたいことが十分に言えないままになってしまったり、言い負かされたような気分になってしまったりするのです。
10を投げられたら、6ぐらいを返す「フワッと」した感じにするのがコツです。
こうすることで、相手は話の続きをしゃべりたくなります。
結果として、気分よく話をしてもらい、「あのとき話して楽しかった」と記憶に残るのです。
相手が言っていることをより詳しく知るための「質問」を投げかけるのも効果的でしょう。
まとめ
会話はキャッチボールです。
話すのが上手になりたいのなら、聞くスキルを高めていくのが近道でしょう。
自分が上手に話そうとするあまり、自分からボールを投げっぱなしになっていては会話が弾みません。
「よく聞き、正確にとらえて少なめに返す」を心がけてみてください。
コツをつかんでいくうちに、会話が弾むようになるはずです。